目指すべき「高み」

　所用で東京に出たついでに、A3カップを見ることが出来ました。第1試合：ガンバ対大連の途中から見ることが出来たのですが、特に面白かったのは第2試合の蔚山対JEF。試合中にプレイのアイデアがあふれ出てくるジェフと、一つのミスも見逃さずに鋭いカウンターでゴールを攻め落とす蔚山、サッカーってこんなにきれいでスペクタクルで、楽しいものだったのか...先週末以来荒れ放題だったサッカーへの感情がきれいに洗い流され、再び前を向かせて貰えた感じです。
　先週の厚別での大敗の後、スポーツ紙に「後日談」として、その試合前日の監督のインタビュー内容が載っていました。「勝ちたい、Ｊ１に行きたいと本気で思っている選手は３〜４人しかいない」んじゃ、そりゃ勝てる訳ないわな。昇格なんて口ばかりと言われても仕方ない。だけど、本当にうちのチームの連中は、上を目指す気がないのだろうか？ 　今日僕が国立で見た素晴らしいゲームも、先週の厚別の惨劇も、同じJリーグのプロサッカー選手がやっているサッカー。現状では両者間には雲泥の差があるけれど、でも同じサッカーである限りは、それに近づき、あるいは追い抜くことが出来ないはずがない。今日のJEFの様なスピードとアイデアに溢れた試合を見せられたら、プロのサッカー選手なら、あれを「おもしれえ！」と思わないはずがないと思うのだけれどなぁ...
　レプユニの右袖にリーグ優勝のワッペンを誇らしげに付けて歩くガンバサポ、よく纏まって、一生懸命、かつ楽しげに応援を続けるジェフサポ、国／リーグの代表として此処に立っていることを理解して、そのリーグの誇りを背負ってプレイをする選手達、本当にうらやましかった。いつか僕等も、この場に立ちたい、強くそう思いました。ウチの選手達には、「高み」を目指す動機を見つけることが出来るだろうか。