第14節 ホーム仙台戦、1-0で勝利

 GWの最終日は、J2リーグでは早くも第2クールの初戦となります。そして今季の厚別初戦でもありました。選手入場時には、バックスタンドのビッグフラッグに加えて、ゴール裏は赤黒の旗によってきれいに染められました(写真)。今日の相手は札幌を勝ち点1差で追う仙台。ロペスが怪我のため帯同していないものの、やはりロペス抜きだった前節の仙台ー京都戦の後半戦は、今季最高の出来(地元メディア)という素晴らしい攻撃を見せつけました。何しろ現時点でリーグ得点ランキングの日本人トップ2名が共に仙台(中島、万代)と、攻撃力にはお墨付き。このアグレッシブな戦術を受けて立ち、辛抱できるかどうかが今節の見どころと考えておりました。
 しかし、先取点は札幌。前半9分、札幌のCKからのこぼれ球を上がっていた曽田が押し込んで先制。今季の札幌はCKやFKといったプレースキックからの得点がうまく行っているようです。その後も、札幌の前線からの守備が功を奏したか、あるいはGW期間中の連戦で疲れがあるのか、仙台は前節京都戦のような迫力ある攻撃までなかなか至りません。一方で札幌も、きちんと決めるべきところで決められないシーンがあったりと、互いになかなか決定機まで至らず、またそこまで行ったチャンスは最後の精度を欠いたりで、1-0のまま試合は後半へ。後半25分過ぎからは、仙台はDFを1枚削って3バックにし、パワープレイ。セカンドボールを風下の仙台に取られ続けて、かなり厳しい時間帯でしたが、DF陣の踏ん張りにより何とか持ちこたえ、そのままタイムアップ。仙台はまたしても厚別で札幌に勝つことは出来ませんでした。
 両者共に得点機は何度かありながら、それを辛うじてクリアし、あるいはふかしてしまったり。何かがちょっと違えば、どちらに転んでもおかしくないような試合ではありました。展開的には第1クール、アウェイ仙台戦と展開が似ていたので、後半いつ追いつかれるのではないかとハラハラしながら観ておりましたが、今節は札幌が守りきりました。今節は、天気が良かったこともあってか、厚別には1万2千人の観客が詰めかけました。厚別開幕に当たっては、GW中に集客のためのポスティング活動なども行われていました(参加された方、お疲れ様でした)。裏でプロ野球があったことを考えると、非常に大勢の集客があったと言えるでしょう。その大観衆の中で勝ち試合を見せることが出来たことは、今後の集客にもきっとプラスになってくることでしょう。

 サッカーの内容と勝ち点のどちらを優先すべきか、という話題は、サポーターの間でもずっと議論されている話題で、個々人によって様々な考え方があると思います。正直なところ、少なくとも現時点での札幌のサッカーの試合の流れの中に、昨年までのサッカーからの連続性を見いだすことは難しいでしょう(今後も継続して期待するところではありますが)。それでも、大勢の観衆を集めたホームで勝ちゲームを見せ、それが観客増=収入増に繋がる点を評価するならば、とにかく結果を出している今の戦い方は、現時点で成功と言えるのかもしれません。私には、今季の札幌のサッカーは、リーグ戦の形を取った「トーナメント」のように思えてきました。仮に内容は二の次になったとしても、とにかく勝ち続け、勝ち点を積み重ねて他のチームより上に位置し続け、そして観客動員に少しでも貢献する。それでチームが来期J1に上がれて、それによって会社の経営が好転するのであれば、今季はそれでよし/やむなし、なのかもしれません。

管理人

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