第29節 ホーム東京V戦、2-2でドロー
結果はドロー、勝ち点1を積み上げるに留まったとはいえ、久々に面白い試合を見せて貰ったという印象です。(特に後半は、)攻める東京Vに対して、それを抑える札幌という流れの中、後半30分過ぎに、ヴェルディゴール前で札幌のビッグチャンスが連続しましたが、ゴールに入っていてもおかしくないシュートを、ヴェルディの選手が、辛うじて足に当てて弾き返すシーン。そしてヴェルディの2点目となる、フッキの素晴らしいシュート。それ以外にも、ヴェルディの選手達の華麗な技と、それを何とか凌ごうとする札幌の頑張りが随所に見られ、サッカーの試合として久々に面白いゲームを見せて貰っていると感じました。その意味で、フッキの2点目のシュートが決まった時点で、「このまま試合終了して負けたとしても、両チームの選手の頑張りに対して拍手を送るに値する試合だな」と思っておりましたが、更に我がチームの選手達は、最後の最後まで諦めずに、僕等の期待に応えてくれました。本当に応援の甲斐があったと感じています。
試合後釧路に戻る途中、新札幌駅横のスーパーの弁当コーナーで、ヴェルディのサポーターの方とばったり会いました。両者目が合って、互いに最初に出た言葉は「今日は良いゲームでしたね」、でした。追いつき、あるいは追いつかれて、残念・悔しい、あるいは相手から勝ち点2を奪い取った優越感などの感情よりも先に、両チームが、共に現状での両者の戦術に沿ってベストを尽くして闘ったことを両サポーターが共に感じていたことが嬉しかったです。「次はまた東京で!」と、握手をして別れました(彼のおみやげはサッポロクラシック6缶パックでした。ありがとう!)。
さて、札幌は前節の徳島戦が延期になっているために1試合少ないとはいえ、京都に勝ち点1差まで迫られました。ここ数試合、各チームに攻めたてられている守備の弱点は、もう相手チーム全てに露わにされていることでしょう。攻撃も、最終ラインからロングボールをダヴィ/中山に当てて、こぼれたボールを西谷に任せ、最後はCKで何とかして、というだけでは、今以上に得点力を上げることは困難でしょう。この現状に対して、我がチームはこれからどう対応するのか。何かを変えるのか、あるいは今のやり方を強化し、さらに貫くのか?札幌の強化部がどの様な回答を出すのか、興味深いところです。