ここひと月以上、ホームで勝ち星を挙げていない札幌。2位との勝ち点差も徐々に縮められつつある中、今節の試合では、選手入場時に(ゴール裏だけでなく、）スタジアム全体で立って応援歌を歌い、最高のホームの雰囲気の中で選手達に闘って貰おうという、サポーター発案の企画が行われました。普段立って歌うようなことのないメイン／バックグラウンドの観客に、どの様にこの企画の意図と内容を伝えるのかと思いながら現地に行くと、入場口では当日の企画と歌詞の載ったチラシが配られ、またスタンドにも説明をする方が2回ほど回り、さらに本番時にはトラメガをもったコールリーダーが各地点に立ち、スムーズに全体をリードしてくれました。ゲームの最初にこれがあったお陰で、メインスタンドにおける試合中の拍手や歌も、いつもの2,3割増。メイン／バックスタンドのお客さん達も、自ら立って手を叩き、歌い、応援に積極的に参加することで、スタジアムを盛り上げ、より試合を楽しめたのではないでしょうか。
先の試合からわずか数日の間に、応援企画を考え、それをゴール裏の中心やチーム／会社に伝え、さらに数千枚に渡るビラを作成し、当日の観客への説明、リーダーの配置まできっちりやり切ってしまう札幌のサポは、本当に凄いなぁと感心します。この場を借りて、この企画に参画された有志の皆様に、御礼申し上げます。
ゲームの内容については、気温が低くて楽だったせいか、前節土曜日の試合から中3日での連戦の割には、選手達の動きは前節よりも良いように感じました。相手の福岡も決して悪くはなかったと思いますが、たまたま今回は福岡が場面場面で貧乏くじを引いた、という感じではないでしょうか。
ここ数試合で、札幌の弱点はすっかり裸にされました。これから当たるチームも、皆同じところを突いてくるでしょう。いよいよ、守るだけでは勝てなくなり、相手より多く点を獲ることに取りかからねばならなくなりました。3回GKとの1対1を作りながら、パターンこそ変えつつ、結果的には全て外してしまったダヴィ。あるいは、西谷選手が、誰もいないところにパスを出した後に、そこに走り込んで欲しかった味方の選手を睨みつけるのを、何度見たことか...(守備ももちろんですが、）攻撃については、まだまだ練習が必要なようです。そして、その過程で、札幌のサッカーがさらにどの様に変わっていくのか、興味を持って見ていこうと思います。